6話放送終了記念!キャスト座談会

※6話までのネタバレが含まれます。
本編ご視聴後にご覧ください。

まずは6話までの時点で率直な感想をお聞かせください。

  •  「そんな、嘘でしょ!?」と(笑)。 あのような結末に全く想像もつかなかったというのが正直な感想です。メノウはオーウェル大司教にずっと支援していただいていたので、あれだけ優しい雰囲気で接してくれていたのになぜ…という気持ちが私自身もありましたね。あんなに人って豹変するものなんだ、と思いました。久保田さんも本当に別人のようにオーウェルを演じられていて、恐ろしかったですね・・・。強かったです(笑)。

    記憶が戻ったアカリ、通称「真アカリ」が登場してきたので、やっとアカリの違う表情というか、ただただバカで明るいような雰囲気から一変して、ちょっといじわるだったり不気味な雰囲気みたいなものが出てきて、そこもかなり驚きポイントだったのではないかなと思います。あと、あのシーンのオーウェルさんの目がめちゃくちゃ怖かったです…(笑)。 あとは、モモちゃんごめんねという…(汗)

    いいえ(笑)。 うまく使ってください(笑)。

    (笑)

  • モモのリボンは思い出の品ですもんね…。

    そう~~。それを分かった上で…。 容赦無いアカリちゃん…(笑)。

    そう、「暴れてもらおうかな」って(笑)。 アカリも、「モモちゃんごめんね」、とは口に出しているものの、本当に思っているかはちょっと…(笑)。 アフレコでも、そこはあんまり謝ろうとしすぎなくていいですよっていうディレクションはありましたね。

    ひょえ~!私のために争わないで~~!(笑)

    6話までで話の流れも登場人物も、怒涛の大どんでん返しがあって、かなり衝撃的でしたね。モモはアカリにバレないように陰からついていっていたのに、実は真アカリは全て知っていた。という事実や、むしろアカリの方が皆を操作していたというところを見ると、私たちが第1話からみていたアカリの天真爛漫さ、天然さが怖くて仕方なくなりますよね…。アカリが素で言っているであろうことも、これは全て知っていて言ってるのかどっちなんだと勘ぐってしまうような、そんな面白さもありますね。
    また、オーウェル大司教とのシーンですが、第4話の最後、「腰が痛いわ…。」というカットで終わるんですが、そこがすごい伏線になっていて! そんなオーウェル大司教ですが、人助けなど、他人に善意を与えすぎた心に、何も返ってこなかった時、「やっぱりどんな人も傷ついていくんだな…」というのも切ないポイントかななんて思いました。
    あと、結構人間性の複雑な部分が見えてきたことによって、割とシビアなリアルな一面が出てきましたよね。さっきのアカリのモモに本心から謝っていないという話もあったように、アーシュナとモモの共闘のシーンで、モモが敵にやられたときに、アーシュナは結構ケロっとした態度で「やられたか。」と、あまり心配していなかったんですよね。そんなシビアな部分や、一方で、メノウはアカリを殺す目的の中で、人として複雑な胸の内の葛藤が増えていくといったような、人間関係が今後第6話以降でどんどん変わっていくストーリーがありますので、そこもこの作品の面白さかなと思いました。

    アーシュナさんは嗅覚と勘で生きている女性ですよね(笑)。
    本当に裏表がないキャラクターだと思います。裏を持って近づいてきた人間に対しても、それを承知した上で、振り回されず、逆に振り回して楽しんでいそうなところがあるなと感じました。
    …あと、モモちゃんのことが大好きです(笑)。

  • もう、行くところ行くところ全部いるんですよこの人(笑)。

    第5話の地下通路でのシーンは、「モモが好き!また会えた!やったー!幸せ!一緒に行こう!」といった感じで興奮するアーシュナさんを想像していましたが(笑)、アフレコ時に「そこまで距離感近くなくていいです」とディレクションしていただきました。いくらモモちゃんのことが大好きなアーシュナさんでも、まだそこまでのテンションではないということに注意して演じさせていただきました!

続いてキャストさんからみて、特にみてほしいシーン、力を入れたセリフなどについてお話しいただけますか?

  • メノウちゃんがアカリの中に入り込んでいくシーンで、真アカリがメノウに「私はメノウちゃんの親友だよ」と語り掛けるセリフがあるんですが、ここはたっぷりゆっくり、本当に優しく、演じました。何回もタイムリープを繰り返して、世界の時を戻してまでメノウちゃんを救いたいと思っているアカリが、そのメノウちゃんに対して優しく「大丈夫だよ」って言うんです。このセリフは本PVでも採用されていましたが、あそこで普段のあっけらかんとしたアカリとは違う、かつ重くなりすぎず、心からメノウちゃんのことを思っていることが伝わるように、すごく意識しました。物語も進んでいるので、出会ったころのアカリとは少し違った重みがあるように特に意識して演じました。

    メノウは、「清く正しく、強い神官」と言うセリフをモットーにしているんですけど、それは「清く正しく、強い神官」であるフレアに惹かれて、彼女の元で神官として育てられたという過去があるので、メノウの中で「清く正しく、強い神官」というセリフがすごく重要な意味を持っているのではないかなと思いました。なので、そこを、同じセリフでもそれぞれのシーンに合うように色々な意味合いを含ませて演じましたね。ただの自己紹介なのか、自分に言い聞かせているのかなど、様々な意味合いがあるそのセリフが、メノウの大事にしているものなのではないかなと思っています。

  • モモちゃんとアーシュナさんの掛け合いのシーン、全部です(笑)! 特に印象深いのは、第3話の列車の上で初対面するところですね。戦いながら会話をしていくうちに、最初は猫をかぶっていたモモちゃんが本性を現して、「クソ姫ちゃまが~~!」と叫ぶのがとても可愛かったです(笑)。

    姫ちゃまって言う(モモ的には嫌味で言った)呼び方も気に入ってしまっていますよね(笑)。

  • そうですね(笑)。気に入っただけではなく、再会したときに「アーシュナちゃまと呼んでくれ!」と勝手にアレンジして、ちゃっかり名前を呼ばせようとしていました(笑)。

    ノリノリだ…(笑)。

    ふたりのやり取りの温度差がポイントだと思います(笑)。

    私もアーシュナとの掛け合いはすごく楽しくて、モモは嫌がっているけれど私自身は演じるのがすごく好きなシーンではありました。モモはメノウに対して積極的なキャラですが、逆に自分にぐいぐい来られると引いてしまうんですよね。「うげぇ!」とか、そういうちょっと乱暴な言葉遣いがでてきたりしますが、でもそれが割ととモモの素の部分だったりするんじゃないかなと思っています。本人はそう思っていないだろうけど、もしかしたらある種、気持ちの抜けどころみたいになっているのではと思っていて、そんなところから、ふたりはすごく良いペアだなと思います。第6話で髪飾りをアカリに焼かれてしまったシーンでは、普段は冷静なモモが、自分の感情をコントロールできないくらい怒りに支配されてしまうというところが結構珍しい部分だなと思います。アフレコではもっと「(感情を)出してください!」みたいにディレクションを受けましたね。

7話以降で印象に残っているシーン、今後の見どころについてお話しください。

  • モモちゃんとアーシュナさんがバーで話しているシーンです。第6話の共闘を経てから距離が縮まった雰囲気が印象に残っています。見どころとしては、メノウちゃんとアーシュナさんがついに対峙するので、ぜひ注目していただきたいです。緊張感のあるやり取りから、バトルに突入する流れがとても格好良いと感じました!

  • アーシュナとバー友達になって、「またいつもの場所で」みたいな、そんなふたりだけの距離感がありますよね。仲いいとはまた違うんですけど、少し信頼し合っているような雰囲気の関係性が、社会人感を感じるなと、個人的に思いました。 そこで、この世界・街の事情など色々な情報共有もしたりして、メノウちゃんだけだったモモの世界に、すこしアーシュナの世界が生まれたのかな、なんて思います。
    それからまた、ラストに向けて、新しいキャラクターが出てくるんですけど、それも明るい雰囲気を感じさせる怖さ、表面的には柔らかい印象があるというところもゾッとする部分なので、そこにも注目していただけたらと思います。

  • 6話まででもなかなかアカリの見せ場はあったんですけど、今アカリの置かれている立場がどういう状態なのか、アカリのいた元の世界のこと、メノウちゃんに対する気持ちの正体など、アカリの内面的な部分がより見えるシーンが増えて、それに伴ってアカリのシリアスな場面も結構多くなっていきます。色々な場所で様々なやり取りがされていきますが、どのやりとりもすごく重要で今後伏線が回収されていくところなので、全部見逃さずに見てほしいなと思います。

    第6話の時点では、“アカリを殺す”という目的がまだ未達成に終わってしまったということで、引き続きアカリを殺すためにふたりの旅が再開します。今度の舞台は「港町リベール」。なんとそこには四大人災ヒューマン・エラーのひとつである「霧魔パンデモ殿ニウム」という【禁忌】が閉じ込められておりまして…。パンデモニウムの近くで繰り広げられる新たな展開、そして今後ふたりの旅がどうなっていくのか、その旅に終わりはあるのか、最後まで見守っていてほしいと思います。「リベール編」、なにが起こるか楽しみにしていてください!